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初恋の男子の思い出

中1のときクラスに気になる男子ができたのですが、大人になった今でもたまに夢に出てくるんですよ。

20代前半までたまに会っていましたが、しばらく会わないうちに友達以上のような関係が自然消滅して終わってしまいました。

今は地元に帰っても会うこともないし、偶然会ってもお互い素通りして終わりだと思います。

最後に見かけたのもだいぶ前ですが、その時も目が合ったけどそらされてしまいました。

 

その男子、Hは別の小学校出身の男子でした。

ぼくが通った中学は3つの小学校から進学した生徒で成り立っていて、その後の高校や大学と違い、地元の同じ小学校出身の生徒がほとんどだったので知り合いも多く、入学したときからそんなに人見知りをすることもなくクラスに馴染めました。

 

Hとは特別仲がよかったわけではありませんでしたが、入学してすぐの遠足で7~8人ずつに分かれるグループが同じだったり、横を通り過ぎるときに話しかけられたりするくらいの関係でした。

 

あるとき誰かが持ってきた、小学校の卒業アルバムに載っていたHを見たのがきっかけだったのか、その頃からHが気になり始めて、Hがクラスの自分と同じくらいの身長の男子と仲良くし始めたときにやきもちをやくようになりました。

 

中学ではぼくは卓球部、Hはバドミントン部でした。中2からは別のクラスでしたが、Hの担任が女子卓球部の顧問だったからか、中2の途中でHが卓球部に転部してきました。

Hはあとから入部してきましたが、担任に練習をしてもらっていてすぐレギュラーになっていました。

 

部員が多いのに練習に使う卓球台が4台しかなく、1台を2人ペアで半分ずつ交差になって練習するのですが、早い者勝ちだったりして、台を確保するのも苦労しました。

Hのペアとよく同じ卓球台を使っていたのですが、いつもHがちょっかいを出してきて、いつのまにか身体を触らせないと台を半分貸してもらえないようになっていて、どんどんHが苦手になっていきました。

 

部活を引退したころはHと全く話さなくなり、部活以外でちょっかいを出されても無視してHを避けるようになっていました。

 

高校受験がやってきて、ぼくとHは同じ高校を受験しました。

Hは夏休みの学校説明会にも参加していましたが、進学校だったので、Hがランクを下げずに受験することに驚きました。

 

受験当日のお昼、たぶんHが話しかけてきたと思うのですが、不思議とそれまでずっと避けていたHと普通に話せました。

ぼくもHも高校に合格し、同じクラスになったことはありませんでしたが、定期テストの前になると、よく電話がかかってきて、お互いの家でテスト勉強をする約束をしていました。

 

テスト勉強をするはずが、Hはいつもちょっかいを出してきて、全然勉強どころじゃなく、ぼくたちはこうしてときどき秘密を共有していました。

学校では1年の初めの頃以外はほぼ接点もなく、お互い別の男子と仲がよかったので、不思議な関係でしたが、Hといるといつも期待してしまっていました。

 

この関係は高3の春まで続き、それから受験もあったりクラスも離れていて接点がなかったこともありしばらくなにもありませんでしたが、大学に入り夏休みに帰省したときと、大学を卒業してからも何度かありました。

 

この出来事が、思春期特有の一過性同性愛なら、ぼくはともかく、思春期以降も続いたHはなんだったんだろうと、今でも思っています。

 

Hは今でもときどき夢に出てくるのですが、いつもいいところで夢が終わってしまうんです。

 

余談

Hとは中学のときよりはむしろ高校に入ってからで、中学のとき、ぼくには同じように秘密を共有した男子がほかにもいるのですが、それはまた別の話です。